どうも、みずきちです。
「革ならではの経年変化が楽しめますよ」
「エイジングこそレザーの醍醐味ですよね~」
とか、聞いたことないですか?
僕もこのブログでよく言っていることではありますが…
経年変化とかエイジングってなんやねん?
なんだか当たり前のように使われている言葉ですが、革製品に興味がない人や興味を持ちたての人からすれば聞きなじみのない言葉ですよね。
なんか色が変わるやつでしょ?メンテナンスが面倒くさいんでしょ?
くらいのイメージかもしれません。
確かにとっつきにくいものではありますが、革製品の醍醐味であることは事実です。
今回はそのよくわからないエイジングとやらについて解説します。
そもそもエイジングとは何ぞや

まず第一に「エイジング=経年変化」です。
経年変化の言葉通り、革は時間とともに変化していくことを一般的にエイジングと言います。
革製品は使い込むことで色味が変わったり柔らかくなったり表情が変わります。
決して経年”劣化”ではありません。
使えば使うほど味が出てくるのです。
ちなみに今回は詳細は省きますが、革の鞣し方法にはタンニン鞣しとクロム鞣しがあります。
どちらもエイジングしますが、タンニン鞣しほうがエイジングがわかりやすいです。
色味の変化

本革製品は使い込むごとに色が濃く変化していきます。
革には主に顔料仕上げと染料仕上げの2つの染色方法があるのですが、染料仕上げだと色味のエイジングを楽しむことができます。
・顔料仕上げ…革の表面に色を付ける
・染料仕上げ…革の内側にまで色を染み込ませる
顔料仕上げの場合革の表面が覆われてしまうのでエイジングしません。
触り心地

柔らかく、しっとりとした触り心地になります。
新品の革財布や革靴が手にフィットしないように感じたことはないですか?
革製品には動物の皮を使っている特性上、必ず毛穴や細かい傷があります。また、目には見えないですが細かい繊維が立っているような状態です。
使い込むと徐々に繊維が寝て、毛穴や細かい傷といったデコボコがなくなります。
その結果しっとりとして手にぴったりと引っ付くような触り心地になるのです。
エイジングの方法
残念ながら、メンテナンス一切なしで綺麗なエイジングを発生させることはできません。
革は水気や乾燥に弱く、そのままにしているとエイジングしないどころか寿命を縮める結果になってしまいます。極力濡らさないようにし、もしも濡れてしまった際は素早くふき取るようにしましょう。
革は人の皮膚と同様に、乾燥するとカサカサになります。
解消方法も人と同じです。保湿してやりましょう。
ちなみにメンテナンスグッズは単品でも購入可能ですが、セット販売もされています。
まだ持っていないのであればセットでまとめて購入されることをオススメします。
※クリームは対応していない革があったり色つきのものがあったりします。
迷ったらりよくわからなかったら「Collonil 1909 レザークリーム」を使っておくと無難です。
ブラッシング
まずはブラシで革製品から汚れを落としてあげましょう。
普段使いしている革製品にはホコリなどの細かい汚れが付着しています。汚れを落とさないまま保湿用クリーム等を塗ってもゴミの上から塗っているのであまり効果がありません。
力強くゴシゴシする必要はありませんが、優しく革製品全体をブラッシングします。
ここでブラッシングするかどうかでかなり変わりますので忘れないようにしましょう!
馬毛ブラシが一般的です。
細く柔らかいので隙間に挟まったゴミなんかも取り除くことができます。
クリームの塗布
保湿クリームを塗り込んで油分を補充していきます。
不織布など柔らかい布にごく少量取り、円を描くように革に塗り込みましょう。
ムラなく素早く塗りこむようにしてくださいね。
基本的に不織布で塗り込むのがベターですが、僕は指で直接塗り込んでいます。
体温でクリームが柔らかくなりノビが良い気がするからです。お好みでどうぞ。
一度に塗りすぎたり、塗り込む頻度が多すぎると革が黒くなったり逆効果になってしまいます。
基本的には月に1回もしくは乾燥していると感じたときだけクリームを塗り込むようにしましょう。
オススメは「Collonil 1909 レザークリーム」です。僕は基本的にこれしか使っていません。
仕上げのブラッシング
最後にもう一度ブラッシングをします。
塗り込んだクリームを浸透させることができます。
注意点として、革には繊維の向きがあります。それに逆らうと逆に毛羽立ってしまうので、繊維の向きに沿ってブラッシングすることをオススメします。
乾燥している部分を指でなぞるとわかりやすいです。ざらざらしていない方向にブラッシングしましょう。
最後に
革製品はエイジングをしていく過程で様々な表情を見せてくれます。
途中で傷が入ってしまったり、水膨れや染みができることもあるでしょう。
それすらも”味”になるのが面白いところですね。
初めて革製品を買った人もあまり難しく考えず、なんとなくでエイジングを楽しんでみてください!
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