どうも、みずきちです。
あなたは仕事で大きな成果を出すことができました。理由はなんでしょう?
反対に大きな失敗をしてしまいました。これはどうしてでしょうか?
仕事において結果が良くても悪くても上司に報告をすることはたくさんあります。仕事の結果の要因はどこにあったでしょうか。
成功をしたときは自分が頑張ったから、失敗をしたときは自分ではコントロールしようがなかったから。こう判断してしまいがちです。
これは自己奉仕バイアスという心理効果によるものです。
自己奉仕バイアスとは

成功に対しては自分の努力やセンスのような内面的もしくは個人的な要因に帰属させ、失敗は環境要因や外的要因のような個人ではコントロールしようがない部分に帰属させることを自己奉仕バイアスといいます。
要は、良いことは自分のおかげ悪いことは人のせいと考えてしまいがちな心理的な傾向です。
プラス面で捉えると成功体験を積むことができて自尊心が高まること、自信がつくことがあります。ただし失敗に対してはいわゆる「言い訳ばかりで人のせいにする」ように見えてしまうということが挙げられるでしょう。
ビジネスシーンの具体例

仕事では目標がつきものですよね。営業職をしていると売上金額が未達に終わってしまうこともあるでしょう。
未達の原因はどこにあるのでしょうか?顧客の売上が下がったとか、製品に重大な製造ミスがあって返品されたとか、訪問件数が不足していたとか、考えられる要因は無数にあります。
営業のAは「顧客の使用数が減ったし、工場のミスで返品になっちゃったしなあ。どうしようもなかったよ。」と考えました。方や上司は評価をする際に「Aはお客様のもとに行く回数が少ないんだよ。もっとアポイントを取って回らないと。」と評価をしました。
営業担当など被評価者は自分のミスではなく外的要因だと主張しがちで、評価者は当人の努力、行動不足だと主張をしがちです。
要因は複雑に絡み合うのでどちらも事実かもしれません。しかしお互いに考えがかみ合わないため不満が募ってしまいます。
プライベートでの具体例

XとYは同棲しているカップルです。Xは仕事終わりに先輩と飲みに行くことを伝えていましたが、先輩といることから携帯を触ることができず、気がついたときには携帯の充電が切れていました。結局連絡をしないまま帰りが遅くなってしまいました。
同じようにXは先輩や充電切れを根拠に仕方がなかったと主張をするでしょうし、YはXに対して歩み寄らずに仕方がない部分があったとはなりません。
それ以降中々仲直りができませんでした。
対策

シンプルですが、自己奉仕バイアスの存在を受け入れるしかありません。心理効果のすべてに言えることですが、錯覚はわかっていても引っかかります。本当は直線なのに曲がって見えることを知ったあとであっても見るたびに曲がって見えるのです。
これは心理効果で錯覚が起きている、ということを自覚できるかどうかが一番大切です。そのうえで内的要因、外的要因それぞれを整理したうえで客観的に評価するようにしましょう。
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